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カーボンニュートラルに向け、建築・建設業でできる取り組み

カーボンニュートラルイメージ

地球温暖化が問題になる中、世界的に注目されているカーボンニュートラルや脱炭素。建築業、建設業でも、関連する法律の改定といった動きもあり、CO2抑制のための取り組みが求められています。そこで、「具体的に実現するための方法は?」「そもそも、カーボンニュートラルって何?」などについて、業界の課題や背景となる事柄も交えながら解説していきます。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガス排出量を実質ゼロにすること。

カーボンニュートラルイメージ

カーボンニュートラルとは、CO2やフロンガスといった温室効果ガスの「排出量」と「吸収量」を均衡させることを指します。つまり、温室効果ガスの排出量と森林などから吸収される量を差し引きし、実質的にゼロの状態にするというものです。そのため、温室効果ガスの排出を抑制するための対策も、森林を守るための活動も、カーボンニュートラルのための取り組みと言えます。

2050年までのカーボンニュートラルが目標に

2020年の国会で、2050年までにカーボンニュートラルを目指すことが宣言されました。また、これに向け、2030年には、温室効果ガスを2013年度に比べて46%削減するという目標も掲げられています。以降、様々な企業がカーボンニュートラルに向けた取り組みを実施。また、近年ではSDGsの観点からもCO2対策への意識は高まっています。

脱炭素との違いは、二酸化炭素の「吸収量」を考慮するかどうか

カーボンニュートラルは、温室効果ガスの排出量と吸収量を相殺するという考え方なのに対し、脱炭素は二酸化炭素の排出量を抑えてゼロを目指すというもの。ただ、実際にはカーボンニュートラルのための取り組みの一環として、脱炭素が語られることも多いかもしれません。

建築業界、建設業界でも脱炭素社会への取り組みが必要。

脱炭素社会イメージ

建築・建設業界では、建築資材を生産するときから、建物を建てるとき、使うとき、解体するときまで様々な局面でCO2を発生することがあります。建物の建設や解体といった建設工事では、ブルドーザーなど重機の燃料消費による二酸化炭素の排出も課題に。政府が関連する制度を設けたり、独自に対策に取り組む企業も出てきています。また、建物の運用・居住時の電力消費などによってもCO2は排出されてしまいます。そのため、建物が建った後の省エネルギー対策を考えていくことも必要です。どこか一部に目を向けるのではなく、建材の製造から建設、改修、解体、廃棄を含む「建物のライフサイクル」の視点から、全体を通してCO₂削減に取り組むことも重要。こういった考え方は「ライフサイクルアセスメント」と呼ばれ、近年注目されています。

建築物省エネ法が改定され、「脱炭素」の推進が加速。

省エネイメージ

増加する建築物のエネルギー消費を抑えようと、2015年に公布されたのが建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)。というのも、国土交通省の情報によると、「エネルギー消費量の約3割を占めるのが建築物の分野だからです。

以降、段階的に施行が行われ、以前は、省エネ基準への適合が義務化されていたのは大規模建築物だったのが、2021年4月からは、延床面積300㎡以上2000㎡未満の中規模・非住宅についても適合が義務化。また、さらなる法改定も行われ、2025年4月からは原則全ての住宅・建築物に対し省エネ基準への適合が求められることになりました。このように、カーボンニュートラルに向けた国内の動きは、ますます進んでいると言えます。

建物のエネルギー消費を抑える、ZEBが注目されている。

ZEBイメージ

ZEB(ゼブ)とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略で、建物で使われる年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のこと。建物が使われている以上、エネルギー消費自体を完全にゼロにすることはできませんが、できる限り省エネを行いつつ、創エネ技術で補い、差し引きして実質ゼロにするというものです。ZEBは、入居企業など建物を使う側にとっても、電気代削減などのメリットがあります。また、SDGsに取り組む企業等の建物であれば、その一環としてZEBで社屋を建設し、社外にアピールすることも可能です。
ZHBはビルや工場といった大規模な建物が対象なのに対し、一般住宅を対象としたものがZEH。こちらはNet Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、ZHBと同様に省エネ性に配慮した住宅を意味します。

断熱性能の向上など省エネ対策

建物の省エネ対策としては、断熱性能の高い外壁や屋根、窓などで空調効率を良くするといったことが挙げられます。他に、空調自体を高効率なものにしたり、省エネな照明設備を使うなども対策の一つ。自然採光や自然通風が確保できるプランにするのも、電力消費の削減につながります。また、デジタル技術による消費電力の「見える化」を行い、節電対策を行うといったことも挙げられます。

再生可能エネルギーの活用など創エネ対策

自然資源をエネルギーとするためCO2排出を抑えられる再生可能エネルギー。太陽光発電や風量発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電などがこれにあたります。

建物の長寿命化でも、改修や解体等に伴うCO2排出を削減。

解体イメージ

建築物は、建設や改修、解体のたびに、資材を製造・運搬するエネルギー消費や、現場での電力消費などを伴います。生コンクリートの製造に伴うCO2の排出も多いと言われています。こういったエネルギー消費やCO2排出を減らすには、建物の耐用年数を高め、長く使えるようにするのも一案。CO2が排出される機会自体を減らすことができます。
また、建物のライフサイクルが長くなれば、解体による廃棄物を削減できるのもポイント。廃棄物の運搬や焼却に伴う二酸化炭素の排出も抑えることができます。

施工を効率化し、工期を短縮することでもCO2対策は可能。

施工イメージ

建設現場での重機や車両の運転によっても排出される温室効果ガス。対策するには、重機等の燃費向上や電力化も一案ですが、現場の作業を効率化する方法も。現場での作業時間が減れば、温室効果ガスが排出される時間も減るため、結果的に排出量が抑制できることになります。具体的には、作業を効率化する工法を取り入れるなどです。
近年では、現場のDX化により作業の効率アップをはかるケースも。例えば、現場スタッフがオフィスにいる人とクラウドサービス上でつながり、現場の状況を確認・共有できたり、リアルタイムで情報をやりとりするなどです。建設DXは、現場スタッフの働き方改革の観点でも導入メリットがあり、いわゆる「2024年問題」の解決策としても、期待が高まっています。

環境に配慮した建材・原材料を導入する動きも。

建築資材イメージ

脱炭素社会の実現に向け、環境負荷が少ない建材や建築資材の製造・開発も進んでいます。建材メーカーだけでなく、ゼネコンが独自に開発するといった動きも。「サステナブル建材」と呼ばれるものも、環境にやさしい建材の一つ。廃棄物をリサイクルして製造されたもの、長寿命で長く使えるもの、天然素材を活用したものなどその特長は様々です。
建物の塗料についても低炭素な製品があり、無機塗料もその一つ。無機塗料とは、炭素を含まない無機物を原料とする塗料のことで、二酸化炭素の抑制にも役立ちます。これに対し、塗装で多く使われている有機塗料は炭素を多く含みます。無機塗料を調達し、建設やリフォームに取り入れるのも効果的です。
また、間伐材の活用もカーボンニュートラルにつながります。というのも、間伐は森の木を間引くことで日光が届くようにし、森を元気に保つための作業だからです。二酸化炭素の吸収量も関係するカーボンニュートラルでは、森の保全も大切な活動です。

未来建築研究所では、カーボンニュートラルに役立つ製品や技術をお届け!

未来建築研究所の製品イメージ

未来建築研究所株式会社は、建築・建設分野の様々な課題に対し製品やソリューション提案でお応えする会社。構造設計、建築資材、建設DXなど事業領域は多岐に渡ります。その中には、カーボンニュートラルに貢献できる製品や技術も多数。関東の鉄筋業界で大きなシェアを誇る向山工場の関連会社である当社が、豊富な業界知識を生かして、お届けしています。

無機塗料タフマックスNeoで、建築資材のカーボンニュートラル化を実現

タフマックスNeoは、未来建築研究所株式会社が販売を行う無機塗料シリーズ。無機塗料の原料は炭素を含まない無機物なので、CO2削減にも効果的です。一般的に無機塗料として販売されている製品の中には無機成分の比率が少ないものもありますが、タフマックスNeoコンクリート用のカラー仕上げ塗料(MSA-1000G)は90%以上が無機成分、クリア塗料(MS-90)は100%無機成分です。

タフマックスNeo公共施設事例
タフマックスNeo有名建築事例

タフマックスNeoコンクリート用は、他の塗料より薄い塗膜でも高い性能を得られるので、材料の使用量も削減。製品の製造に伴うエネルギー消費の抑制にもつながります。また、一般的によく使われている有機塗料はシンナーが溶剤なのに対し、タフマックスNeoコンクリート用や鋼材用は水性。シンナーから発生するVOC(揮発性有機化合物)も抑制できる点でも、地球環境にやさしい塗料です。

建物を長寿命化する塗装で、工事に伴うCO2排出機会を減らす

コンクリートや鉄骨、鋼材などの耐久性を高める効果があるタフマックスNeo。紫外線による劣化や汚れから守ってくれ、建物を長くキレイに保つことができる製品もあります。
また、コンクリート構造物では、タフマックスNeoを塗布すると化学反応により強い付着力が生まれる点も、耐久性の理由。さらに、調湿性に優れたセラミックの「呼吸塗膜」を表面に形成し、コンクリートの内部にある余分な水分を逃がします。これにより、有機塗装にありがちな塗装の剥がれや膨れも防止。タフマックスNeoコンクリート用(MSA-1000G)は、プライマーを使用すればタイルの塗装にも利用可能です。

タフマックスNeo耐候性データ

※データはMSA-1000Gのものです。

鉄骨、鋼材の錆対策におすすめの防錆塗料がタフジンク-11。タフジンク-11を下地に塗り、仕上げ塗料SSA-1000を上から塗布すれば、錆を防ぎながら耐久性・耐候性を高めることができます。鋼材の錆対策には溶融亜鉛メッキを用いるのが主流ですが、タフジンク-11は溶融亜鉛メッキよりも高い防錆性を発揮。これまでに、海に近い橋梁、高温にさらされる工場といった厳しい環境にある建造物でも導入事例があり、高い防錆性を実現してきました。

橋梁事例ビフォア
橋梁事例アフター

タフマックスNeoシリーズには、アスベスト飛散防止剤や木材用塗料もあり、こちらも基材の強度を向上させることが可能です。

タフマックスNeoの製品一覧はこちら

扱いやすくて、環境にやさしいプロコンシート

プロコンシートは、コンクリートの型枠に貼って、コンクリートの表層の強度と、見た目の美しさを高める製品。コンクリートを凍害や塩害、中性化から守り、建物の長寿命化を実現します。また、プロコンシートは、型枠に土壌への流出が問題視される離型剤を使用しません。そのため、河川や海、屋外で使用される建築・土木現場でも安心して使用可能です。型枠解体後もプロコンシートは複数回の使用が可能なため、省人化とコストダウンを実現します。

プロコンシート使用方法

ARグラスによる建設DXで、施工時間を短縮し、現場からのCO2排出を抑える

施工現場とオフィスのスタッフを結び、遠隔支援ができるARグラス。透過型レンズモニターを採用することで、実際見えている風景の上に映像を表示。現場の作業者がARグラスをかけて作業している際に、オフィスにいるスタッフからの指示を映し出すことができます。これにより、ミスも抑えながら作業をスムーズに進めることが可能。施工時間の短縮にもつながります。当社では建築・土木の総代理店として、Rokid社のARグラスを取り扱っています。

AR遠隔支援グラスイメージ

AR遠隔支援グラスの製品ページはこちら

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