おすすめ情報

未来建築研究所株式会社が取り扱う商品・サービス情報

錆止め塗装の屋根や鉄骨などでの効果は?塗料や施工方法も紹介

鉄骨イメージ

鉄骨やトタン屋根など建築物に鉄部材がある場合、気になるのが錆。その対策として挙げられるのが、錆止め塗装です。そこで、この記事では、錆止め塗装の効果や塗料の種類、施工の流れなどを解説。高い防錆効果を誇り、橋梁や鉄塔などにもおすすめの防錆塗料もご紹介します。

錆止め塗装の目的・効果は、錆の発生を防ぎ強度や美観を保つこと。

鉄骨イメージ

金属が空気や水分と触れることで鉄が酸化し、腐食してしまうのが錆。錆が発生すると、見た目が悪くなるだけでなく、建物の強度にも悪影響を及ぼしてしまいます。建物の部材に錆が発生してしまうのは、安全性の上でも心配です。
それを防ぐために行うのが錆止め塗装。金属の表面に塗膜を形成し、サビの原因となる空気や水を遮断することで、錆の発生を抑えるというものです。錆を放置しておくと、広がってしまう場合もあるので注意が必要。
建物で錆が発生する部位としては、以下のようなものが挙げられます。

【マンション・アパート】共用部の鉄部材や屋外階段

アパートの屋外階段

鉄製の屋外階段やバルコニーの手すりのほか、メーターボックスや玄関の扉・枠などが挙げられます。
錆が発生した状態だと、入居者に古びた印象を与えてしまったり、場合によっては安全性にも関わる可能性があります。

【工場・倉庫】トタンの屋根・壁鉄骨階段、架台

倉庫のトタン屋根

屋外の鉄骨階段やトタン屋根などに錆が発生している光景は、時々目にしますよね。屋根などの主要部材が、錆によって強度が落ちてしまうのは、従業員の安全性にも関わります。雨にさらされる屋外の架台や工場のダクトなども、錆に注意が必要です。

【住宅】屋外の金属部材や鉄骨住宅

住宅のフェンス

屋根、シャッターボックス、雨戸、フェンスといった屋外の部材も、鉄製であれば錆びる場合があります。鉄骨住宅に使われる鉄骨も、ちゃんとした対策をしていなければ、いずれは錆びてしまう可能性があります。

【その他建造物】公共施設、橋や鉄塔など

歩道橋

他にも、学校や公共施設、公園の遊具、鉄塔、橋、高速道路など建物の種別に関わらず、鉄部材があれば防錆対策を考える必要があります。

錆止め塗料の主な種類は油性系・合成樹脂系・エポキシ樹脂系

錆止め塗装イメージ

錆止め塗料の主な種類には、油性系・合成樹脂系・エポキシ樹脂系がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。

油性系

乾燥油を主成分とするもので、塗膜が厚いため防錆効果が高く、紫外線にも強いのが特長。層が厚い分、乾燥に時間がかかるのはデメリットです。

合成樹脂系

油性系の一種で、ウレタンやアクリルなどの合成樹脂を主成分とする塗料。耐久性があり紫外線にも強く、油性系と比べて乾きも早いのはメリットですが、油性系より防錆効果が落ちることがあります。

エポキシ樹脂系

エポキシ樹脂に錆止め顔料を入れたもので、住宅で使う場合は、現在ではエポキシ樹脂系が主流。耐久性のほか、接着性が高く素地を補強できる点や、乾きやすさもメリットです。ただし、油性系や合成樹脂系に比べると紫外線に弱いため、屋外より屋内での使用に適しています。

防錆塗装の工程には、ケレンや下塗り・中塗り・上塗りといった作業がある

錆止め塗装イメージ

古い錆や塗膜が残っていると塗装がうまく付着しない恐れがあるため、まずは、これらを取り除く「ケレン」と呼ばれる処理を行います。
続いて、錆止め塗料を下塗り。さらにその上に、中塗り・上塗り用の塗料を使って塗り重ねていきます。これにより、塗膜の厚みを出して防錆力を高めたり、塗りムラを抑えたりします。上塗りについては、耐候性を向上させたり、見た目を美しくすることも目的の一つです。

錆止め塗料は定期的な塗り替えが必要

塗り替えイメージ

防錆塗装の耐用年数は製品によって異なりますが、合成樹脂調合ペイントの場合、3~5年程度と言われています。艶がなくなったり、色褪せがみられるのも劣化のサイン。劣化が進むと、指で触った時に粉がつくチョーキングが起こることもあります。チョーキングとは、雨や紫外線によって塗料の中の樹脂が分解され、顔料が粉状になって表面に浮き出る現象のこと。さらに進むと、塗膜が剥がれはじめ、やがて錆が発生してしまう可能性があります。

タフマックスNeoの水性無機塗料による塗装なら、高い防錆性が長く続く!

タフジンク-11イメージ

せっかく防錆塗装を行うなら、より高い防錆性が得られ、効果が長く続く方がいいですよね。特に、多くの人が利用する建物や、日々車両や鉄道が通る橋梁などでは、安全面からも、一層防錆効果が気になるのではないでしょうか。そんな声にお応えするのが、未来建築研究所が販売するタフマックスNeoの防錆塗料。鋼材用の防錆塗料・タフジンク-11と、仕上げ塗料・SSA-1000を組み合わせて塗装します。どちらも水性の無機塗料です。

亜鉛皮膜と犠牲防食による優れた効果

タフジンク-11を塗布すると、亜鉛粉末が塗膜を形成し、鋼材が水や空気に触れないように保護。錆の脅威から鋼材を守ります。さらに、メッキ層にキズがついて鉄が空気に触れてしまっても、キズの周囲の亜鉛が鉄より先に溶け出す「犠牲防食」作用がはたらきます。これにより、キズが付いた場合でも、錆を防ぎます。

有機塗料の仕組み
従来の有機塗料の場合
鉄が露出すると腐食して赤錆発生・減肉。
タフジンク-11の仕組み
タフジンク-11の場合
鉄が露出しても、亜鉛が溶け出し腐食しない。

また、タフジンク-11の上に仕上げ材のSSA-1000を塗布することで、耐候性や耐久性がアップ。SSA-1000は無機塗料なので、紫外線や雨、風などによる経年劣化が起きにくい性質を持っています。用途に合わせた調色も可能です。
タフジンク-11とSSA-1000を組み合わせた塗装は、防錆処理の一つである溶融亜鉛メッキと比較した試験でも、より高い防錆性を確認できました。

●溶融亜鉛メッキとの比較

亜鉛メッキは、水や塩化物などが加わると犠牲防食により亜鉛を大量に溶出し、白錆の発生が早くなるが、タフジンク-11は亜鉛の溶出が少量なので、白錆の発生も遅く、赤錆発生を遅らせることが可能。

溶融亜鉛メッキとの仕組みの違い
溶融亜鉛メッキとの比較

※溶融亜鉛メッキとタフジンク-11の複合サイクル試験の結果。都立産業技術研究センターにて、1サイクル8時間で実施。

橋梁・鉄塔・高速道路でも採用実績あり!

高い防錆性から、塩害地域にある橋梁での採用実績も。20年経っても、塗り替えなしで錆の発生を抑えられています。プールの建屋など、水分が多く錆びやすい場所にもおすすめです。

橋梁事例俊工事
竣工事
橋梁事例最近の様子
最近の様子

塗装作業が効率化できる

橋や鉄塔・プラントといった、日々風雨にさらされる環境にある建造物に対し、塗装で防錆性を高めたい場合、重防食塗装と呼ばれる塗装を行うことがあります。従来の重防食塗装は、何層にも厚く塗り重ねる必要があるため作業工程が多くなってしまいますが、タフマックスNeoの防錆塗料では塗り重ねが少なくて済むのも特長。2〜3回塗りで作業が終了し、これまで2〜3日以上要していた塗装が1〜2日で完了。交通量が多く、作業を効率的に進めたい、高速道路の塗装にも使われました。

有機塗料の防錆塗装
タフジンクの防錆塗装

安全性の高い水性・無機塗料

溶剤にシンナーを使わない水性塗料なので、引火の心配もなく安心。VOCを排出することもありません。そのため、人通りが多く安全性が求められる鉄道でも採用されました。また、臭いも抑えられるため、住宅が周囲にある建造物にもおすすめ。CO2を含まない無機塗料だから、環境負荷も軽減できます。

さらに詳しい情報は製品ページでご紹介していますので、併せてご覧くださいませ。

製品ページはこちら

また、無機塗料は、他にも優れた性質をたくさん持っています。無機塗料の特長について、有機塗料との比較も交えて詳しく紹介した記事もございます。

無機塗料について詳しくはこちら

溶融亜鉛メッキとタフマックスNeo・防錆塗料との違いについても、別の記事で詳しくご紹介しています。

溶融亜鉛メッキとの違いについて詳しくはこちら