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塩害に塗装で対策!メンテナンスにも使える塗料を紹介

海に近い地域で、建造物のお悩みと言えば塩害。塩害によって錆が発生してしまうと、美観を損なうだけでなく、強度にも影響が出る可能性があります。そんな塩害について、そもそも「塩害とは何か」や、対策のための塗料をご紹介していきます。
目次
建物の塩害とは、海沿いの地域で、鉄などに錆が発生する現象。

塩害とは、海沿いの建造物が、海からの塩分によって被害を受けること。建物などに使われた鋼板、トタン、鉄筋、鉄骨、金属サイディングなど、金属部材が塩分により腐食し、錆びてしまいます。塩分は、直接海水が当たる場所でなくても、潮風によって運ばれるため、海岸から7キロ程度離れた地域まで到達するとされています。そのうち、海岸から500mまでの距離は重塩害地域と呼ばれ、特に対策が必要なエリアです。
金属屋根や外壁のほか、橋梁などでも塩害による劣化への対策が必要
工場や倉庫であればトタンの壁・屋根やダクト、住宅であれば金属サイディングの外壁やポスト・フェンス・門扉といった屋外部分にも、塩害を受ける素材が使われている可能性があります。また、橋梁や鉄塔などの鉄部材も錆への対策が必要。錆が進行すると建物の強度にも影響が出かねないため、錆がみられるようになったら、早めにメンテナンスを検討しましょう。また、建物の新設時に塩害に備えた仕様にしておくことも大切です。
塩害を防ぐには素材を見直す方法のほか、塗装による対策も
例えば、金属サイディングではなく樹脂サイディングを採用するといった風に、素材自体を塩害に強いものにするという対策もあります。ただ、そういった方法が可能な状況ばかりではないかと思います。そんなときは、塩害にも耐える防錆性を備えた塗装により、対策を行う方法もあります。
鋼材の塩害対策は、耐久性の高い塗料タフマックスNeoシリーズでの塗装がおすすめ!

鋼材の塩害対策におすすめなのが、未来建築研究所が販売しているタフマックスNeoシリーズの防錆塗料タフジンク-11です。塗料に配合された高濃度の亜鉛粉末が塗膜を形成し、鋼材の腐食を防止。鋼材に傷がついた際も、亜鉛が鉄より先に溶け出す「犠牲防食作用」がはたらき、鋼材を腐食から守ります。
塩害地域の橋梁で、20年経っても防錆性を発揮!
優れた防錆性から、塩害地域でも採用されているタフマックスNeoシリーズの防錆塗料。沿岸部1km 圏内にある鉄道橋の新設時に採用された事例では、20 年以上経っても塗り替えなしで防錆効果を発揮。錆が発生しやすいボルト部分においても錆を抑制できています。


この橋梁の事例では、下塗りに防錆塗料のタフジンク-11を使用、上塗りに仕上げ塗料のSSA‐1000を使用しています。
また、沿岸部にある「海ほたる」にて20年以上の暴露試験を実施したところ、タフジンク-11とSSA-1000を使って塗装された試験体は、従来の有機塗料に比べて錆の浸食が抑えられる結果となりました。

●試験体拡大画像


メンテナンス時に溶融亜鉛メッキの上から塗装可能
溶融亜鉛メッキも高い防食効果で知られていますが、試験では、タフジンク-11が溶融亜鉛メッキよりも高い防錆性を発揮するという結果となりました。
また、タフジンク-11は溶融亜鉛メッキの上からも塗装できるため、溶融亜鉛メッキが施された鉄部材の補修にも使用可能。溶融亜鉛メッキであれば、いったん部材を取り外して工場で再度メッキを施す必要がありますが、タフジンク-11であれば現地で塗装・補修が行えます。溶融亜鉛メッキのメンテナンスに使う際は、2~3種ケレンを行って白錆や赤錆を除去したのち、タフジンク-11を塗布します。
【試験結果】

※溶融亜鉛メッキとタフジンク-11の複合サイクル試験の結果。都立産業技術研究センターにて、1サイクル8時間で実施。
【改修事例】

鉄道会社の線路通用口での、溶融亜鉛メッキ鋼材への塗装事例です。タフジンク-11に加え、調色可能な仕上げ塗料SSA-1000も塗装。スカイツリーと同じ日本の伝統色「藍白」で彩りました。
重防食塗装より省工程で、工期短縮につながる
塩害地域の塗装では重防食塗装と呼ばれる塗装を行う場合もありますが、層を塗り重ねる必要があるため施工の工程が多くなってしまいます。タフマックスNeoシリーズなら、塗り重ねる回数が少なくて済むので、工期・コストの短縮に貢献。人手不足が問題になっている建築業界における、労働時間の短縮にもつながります。


仕上げ塗料を重ねる仕様にすれば、耐候性もアップ!
タフジンク-11による防錆処理のみを行うことも可能ですが、仕上げ塗料のSSA-1000と併せて使えば、耐候性が高まり塗装が長持ち。紫外線の影響を受けにくくなります。SSA-1000は着色も可能なので、建造物のイメージに合わせた色での塗装が可能です。
水性・無機塗料だから、環境にやさしく安全性も高い
防錆塗料のタフジンク-11も、上塗り塗料のSSA-1000も水性の無機塗料。炭素をほとんど含まないため、カーボンニュートラルにもつながります。また、有機塗料と違って溶剤にシンナーを使わないのでVOCの排出を抑制。引火の心配がなく安全性にも優れています。
タフジンク-11とSSA-1000は、当サイトの商品ページよりネット販売も実施。商品の詳細や価格も商品ページでご確認いただけます。
塗装工事の業者をお探しの際も、未来建築研究所まで!

未来建築研究所にはリニューアル事業部があり、建築・土木の改修工事も行っております。塗料の販売だけでなく、塗装工事やアフターフォローまで一貫サポート。自社で販売している塗料のため、塗料の性質にも精通しており、施工品質も保つことができます。
また、未来建築研究所は様々な構造設計に携わってきた一級建築士事務所。小規模な工事から大規模な工事までお任せください。工事の内容も、鉄部材や鉄骨の塗装はもちろん、ビル・マンションの大規模修繕、工場の設備工事など様々な種類に対応。詳細は別記事にてご覧くださいませ。